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【基本】フローリングのカビ掃除・落ちないカビ対策と簡単予防法

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最終更新日: 2023年01月31日

フローリングの黒ずみや白いシミの正体はカビです。

布団やカーペットを敷きっぱなしにしていると、湿気がこもってカビが繁殖しやすくなってしまいます。

フローリングのカビの正しい掃除方法や予防策を知って、カビをきれいに除去しましょう。

自分でフローリングのカビを掃除する方法

自分でフローリングのカビを掃除する方法
自分でフローリングのカビを掃除する方法

フローリングに生えてしまったカビは、中性洗剤と消毒用エタノール (アルコール除菌スプレー) を使って掃除します。

【カビ取りの手順】

  1. 窓を開けて換気する
  2. 中性洗剤を吹きかけてカビ部分を水拭きする
  3. 溝のカビをつまようじで取り除く
  4. エタノールスプレーを吹きかける
  5. フローリングを乾拭きする

中性洗剤を使ってカビを浮かび上がらせたあとに、アルコールスプレーを使ってカビを取り除いていきます。

カビがまだ浸透していない状態であれば、黒カビと白カビのどちらにも有効な掃除方法です。それぞれの手順ごとに、くわしく見ていきましょう。

準備するもの

無水エタノールP 500ml(掃除)
無水エタノールP 500ml(掃除)
  • 中性洗剤
  • 新品の雑巾:2枚
  • ゴム手袋
  • マスク
  • つまようじ
  • 消毒用エタノール:80ml
  • 水:20ml
  • スプレーボトル

中性洗剤は「ウタマロクリーナー」などの、住宅用でスプレータイプのものを用意してください。

消毒用エタノールもスプレーボトルで水と混ぜ合わせて、吹きかけて使用します。

含まれているアルコール成分が、カビのたんぱく質を破壊して退治してくれますよ。

また掃除中にはゴム手袋とマスクをするのも忘れないでくださいね。

エタノールスプレーの作り方

無水エタノールを用意する場合は、スプレー状にしてから掃除に使用します。

スプレーボトルの中に無水エタノールと水を8:2の割合で入れて、よく振り混ぜれば完成です。

除菌用アルコールスプレーでもOK

ドーバー・パストリーゼ77 500ml
ドーバー・パストリーゼ77 500ml

消毒用エタノールを使用する代わりに、市販の除菌用アルコールスプレーを使ってもOKです。

エタノールスプレーを作成する手間が省けるため、手軽に掃除したい場合におすすめですよ。

アルコール度数が70~80%前後のものがカビ退治に強力な効果を発揮します。

お手持ちの除菌用アルコールスプレーがある場合は、度数を確認してから使用するとよいでしょう。

1. 窓を開けて換気する

掃除に取り掛かる前に、部屋をしっかりと換気しましょう。

カビ掃除中に胞子が舞い上がってしまい、作業中に気分が悪くなってしまう場合もあります。

窓を開けたり換気扇を回したりして、空気の通り道を確保してくださいね。

2. 中性洗剤で目に見えるフローリングのカビを取る

目視できるフローリングのカビに中性洗剤を吹きかけて5分ほど放置しましょう。

時間が経つとカビがフローリングから浮き上がってきます。

洗剤の色が変わってきたら、水で固く絞った雑巾で浮いたカビを拭き取ってください。

このとき、洗剤の拭き残しがあるとフローリングが変色してしまうおそれがあります。

拭き残しがないように、しっかりと拭き取りましょう。

3. 溝のカビをつまようじで取る

フローリングの溝にたまったカビは、つまようじを使って取り除きます。

すき間に入ったカビを、やさしくかき出していきましょう。

すみずみまで掃除することで、カビの再発防止につながりますよ。

4. エタノールスプレーを吹きかける

目に見えない小さなカビを除去するため、先ほど拭き取ったところにエタノールスプレーを吹きかけます。

一度に多くの量を吹きかけるとフローリングが変色するおそれがあるため、まんべんなく少しずつ吹きかけていくのがポイントです。

5. フローリングを乾拭きする

最後に、エタノールスプレーを吹きかけたところを乾拭きします。

またこのとき、先ほど使っていない新しい雑巾を使ってください。

汚れた雑巾を使って磨いてしまうと、別の菌が繁殖して付着してしまう可能性があります。

清潔な雑巾でカビの生えていた部分を拭き取れば、掃除完了です。

フローリングのカビの間違った掃除方法

フローリングのカビの掃除の方法
フローリングのカビの間違った掃除方法

よく聞くフローリングのカビ掃除の仕方の中には、間違った方法もあります。

間違った方法で掃除することで、床がはげてしまったり、カビの発生を促進してしまったりと、かえって悪化させてしまうことがあるので注意が必要です。

フローリングのカビにやってはいけないことを紹介します。

カビを掃除機で吸う

あわてて掃除機で吸ってしまったという方もいらっしゃるのではないでしょうか?これは絶対にNGです。

掃除機でフローリングのカビを取ろうとすると、排気口からカビが部屋全体に飛散してしまいます。かえってカビの繁殖を手助けしてしまうことにもなりかねません。

カビキラーなどの塩素系漂白剤を使う

フローリングのカビ取りに「カビキラー」や「キッチンハイター」などの塩素系漂白剤を使ってはいけません。

また市販のカビ取り剤である「カビ取り侍」なども使用NGです。

強力なアルカリ成分が作用して、床にシミができたり、白く変色したりすることがあります。

さらに、ワックスをはがしてしまう可能性もあるため、フローリングの素材そのものを傷つけることにもなりかねません。

賃貸のフローリングであれば取り返しのつかない状況になるので、注意しましょう。

参考:純閃堂ネットショップ / カビ取り侍 液スプレー 500g 標準タイプ

重曹を使った拭き掃除

お風呂や洗濯機のカビ取りによく使われる重曹も、フローリングのカビ取りには不向きです。重曹は研磨作用があるため、フローリングのワックスをはがしてしまいます

酢を使った拭き掃除

酢は普段のカビ取りに効果的ですが、フローリングのカビに使うのはやめましょう。

栄養分が高いため白カビを発生させる原因になり、掃除した後フローリングがべたべたになってしまいます。フローリングのシミになることもあるので注意しましょう。

フローリングのカビをごまかす方法は?

補修用クレヨンで応急処置
フローリングのカビをごまかす方法は?

対策をしていてもフローリングにカビが生えてしまって、自分で掃除しても落ちない。そんな時でも「急な来客があるので隠したい」などの事情から、とりあえずカビをごまかしたいということがあるでしょう。

一時的な方法なので、できるだけ速やかに業者に掃除してもらうことが必要ですが、応急処置をご紹介します。

フローリング用のクレヨンで塗る

範囲が狭いカビには、傷や汚れを隠すためのフローリングや家具用の便利なクレヨンが使えます。

フローリングの色に合わせてクレヨンを選び、カビで白っぽくなってしまっている部分を塗りつぶしていきましょう。二色以上を組み合わせて使ってみるとより目立ちにくくなります。

木目のカーペットやラグを重ね貼りする

広範囲にできてしまったフローリングのカビは、重ね貼りして覆ってしまいましょう。クレヨンに比べて少々値段が張りますが、木目調のカーペットやラグを敷くことで自然で手軽にカビを隠すことが可能です。

ただし、これらを敷いたままにしていると湿気がこもり、カビがさらに悪化してしまうので隠す必要がなくなったらすぐに撤去することをおすすめします。

フローリングにカビが生える原因

フローリングのカビの原因
フローリングにカビが生える原因

フローリングのカビ掃除方法はわかりましたが、今後さらにフローリングにカビが生えるのは避けたいですよね。そもそもなぜフローリングにカビが生えるのかご存知ですか?

将来のカビを予防するために、まずはフローリングにカビが生える原因を知りましょう。

気温20~25℃と湿度60%でカビは生える

カビの好む環境は以下の通りです。

  • 気温20~25℃
  • 湿度60%以上
  • ホコリや食べカスなどの栄養分がある

そのため湿度を下げたり、ホコリを掃除したりすることがカビの予防につながります。

普段私たちの日常生活で高温多湿な環境を作ってしまっていることがあるので、ご紹介します。

しきっぱなしの布団やマットレス

フローリングの上に布団やマットレスをしきっぱなしにしていることはありませんか?賃貸マンションやアパートに一人暮らしの方がよくやりがちですが、これはカビの原因になります。

布団やマットレスは保温効果が高く、しきっぱなしにすることでフローリングに熱がこもります。また私たちは寝ている間に予想以上の汗をかくため、布団の下の湿度は非常に高いです。その上、皮脂・汗といったカビの栄養分などがあるため、カビが繁殖しやすい環境になってしまうのです。

重いマットやカーペット

重いマットやカーペットもフローリングのカビ発生しやすい環境を作っています。特に夏場は汗をかいて帰ってくることが多いので、汚れた足でふみつけたマットやカーペットはカビの栄養源に最適です。

マットやカーペットの下は暖かく、湿気がこもりやすいので、カビが繁殖する条件が整いやすいです。

窓際の結露

窓際のフローリングにカビが生えてしまう原因は窓際の結露。窓を掃除していないとほこりや汚れがたまり、湿気で窓に結露が発生します。窓際のフローリングに落ちた水滴を栄養源にカビが繁殖するのです。

観葉植物

こちらは盲点ですが、観葉植物の下のフローリングにカビが生えてしまったという方もいます。観葉植物に水をあげると鉢に水がたまり、その湿気をエサにカビが発生してしまうことがあるので、注意してくださいね。

フローリングのカビ予防法

フローリングのカビ予防
フローリングのカビ予防(画像提供:Tanyastock/Shutterstock.com)

フローリングにカビが発生する原因がわかったところで、カビの発生を予防するのはこまめに掃除するしかないのかと悩む方も多いのではないでしょうか。

忙しい方は掃除する時間をこまめに取れるかどうか不安です。掃除もフローリングのカビ予防には重要ですが、それ以外の方法もあるのでぜひ参考にしてみてください。

布団の下にはすのこ・新聞紙をひく

布団やマットレスの下には湿気や熱がこもりやすいですが、空気の通り道を作ってあげることで、なるべく湿気や熱を溜め込まない環境を作ることができます。

下にすのこを敷くことで通気性をよくし、新聞紙で湿気を吸収することができるので、ぜひ試してみてくださいね。

除湿と換気

除湿や換気もカビの発生予防にとても効果的。除湿機を持っている場合は定期的に除湿をしましょう。クローゼットや洗面所など風通しの悪い場所は、開け放して扇風機を使用するのがおすすめです。

窓がある場所は、5~10分間、2時間に一回ほど開けておくのが理想です。2か所以上開けておくと風の通り道ができ、より高い効果が期待できます。

こまめな掃除

フローリングや部屋の隅などにたまったホコリは、こまめに掃除機で吸い取りましょう。

できれば週に2~3回以上はホコリを取り除くのがおすすめです。

またカーペットやマットを敷いている場合は、下の部分に食べカスや髪の毛、ほこりなどのゴミがたまりがちです。

カビの栄養源となってしまうため、掃除機をかけるのが難しいときは、こまめにカーペットやマットをめくってゴミを取り除くだけでもしておくとよいでしょう。

エタノールを吹きかけて乾拭き

エタノールはカビのタンパク質を固めて活動を弱らせる効果があります。そのためエタノールを吹きかけることで、フローリングのカビを予防することができます。

フローリングのカビの掃除法と同じ要領でエタノールスプレーを作り、高温多湿になりそうなところへ吹きかけて、清潔なぞうきんで乾拭きしてくださいね。

結露を取り除く

冬の季節に生じる窓の結露は毎朝取り除きましょう。

結露がフローリングに到達するまでに、タオルや雑巾で水分を拭き取るだけでもOKです。

また、こまめに窓を掃除するのが大変で面倒だという場合は、結露防止シートを活用するのもよいでしょう。

100円均一ショップでも売っている窓の下に貼るシートで、結露の水滴を吸い取ってフローリングに水分が垂れ落ちるのを防ぎます。可愛いデザインのシートも売っているので、好みに合わせて選んでみるのもおすすめです。

カーペットを定期的に干す

カーペットはカビの繁殖スポットになってしまっているため、定期的に干すことが重要です

晴れた休日に毎回干すことにしてはいかがでしょうか。面倒な場合は、床掃除のタイミングでカーペットの半分をめくって一時間ずつ空気に触れさせてあげると良いです。

フロアコーティングをする

業者に依頼してフロアコーティングを実施すれば、カビ予防の効果が簡単に得られます。

ワックスよりも耐久性のあるコーティング剤を使用するので傷や汚れがたまりにくくなり、結果としてカビも生えにくくなります。また普段のお手入れの負担もグッと減らせるでしょう。

防カビに特化したコーティングを実施している業者もいるため、気になる場合は一度相談してみるのがおすすめです。

賃貸のフローリングにカビが生えてしまったら?

まずは管理者に連絡!
賃貸のフローリングにカビが生えてしまったら?

賃貸のマンションなどに住んでいる方でフローリングにカビが生えてしまったら、「修繕費用がとられるのではないか?」「傷つけてしまったらどうしよう…」などと悩んでしまいますよね。その場合はいったいどうすればよいのでしょうか。

なかなか落ちなかったら大家さん、管理会社に連絡

賃貸物件のフローリングに生えたカビが取れない場合は、まずは大家さんや管理会社に相談しましょう。

カビが落ちないからといってこすったり、漂白剤を使ってフローリングを傷つけてしまったりしたら、借り主側の責任問題となります。

カビがどうしても落ちなかったら、大家さんや管理会社に連絡して判断を仰ぎましょう。

よほどでない限りは退去時に費用を請求されることは少ない

フローリングを張り替えないといけない場合や「過剰な加湿や結露を放置していた」などの過失でカビを増やしてしまった場合は退去時に修繕費用を請求されることがあります。

しかし、しっかりと対策をしていても長年住んでいればカビが生えてしまうこともあるので、経年劣化として取り扱われる場合の方が多いようです。

どちらにせよ、しっかりと大家さんや管理会社に報告するのが大切ですね。

フローリングのカビ掃除はクリーニング業者に依頼しよう!

フローリングのカビ掃除
フローリングのカビ掃除はクリーニング業者に依頼しよう!(画像提供:Africa Studio/Shutterstock.com)

フローリングはたいていワックスを塗っているのでカビは発生しにくく、範囲も表面までで留まることがほとんどです。しかしカビを放置していると、まれにワックスの下にまでカビが発生してしまうことも。

フローリングの床材にまでカビが生えてしまうと素人の手で落としきるのはなかなか難しいので、業者に頼むことをおすすめします。

床材を傷める前に依頼する

フローリングのカビを自分で掃除してみたが、うまく取れなかったという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ワックスの下の床材にまでカビの根がはっている場合には、素人の手で落とすのは大変です。ゴシゴシこすって床材を傷めてしまう前に、フローリングのカビ掃除はクリーニング業者にお願いしましょう。

カビ掃除の見積り相場

フローリングのカビ取りを業者に依頼した場合の料金相場は約2万円前後です。

それでもフローリングのカビが取れない場合には、フローリングの木材にまでカビの根が生えてしまっている可能性が高いです。その場合はフローリングを張り替える必要があります。

フローリングの張り替え相場は6帖で100,000円前後です。

フローリング・床の張り替えの相場

130,000

標準相場

84,500

リーズナブル

247,400

プレミアム

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