ミツモアメディア

正しい窓の開け方で換気効率UP!花粉の季節におすすめの方法も紹介

最終更新日: 2021年04月26日

新型コロナウイルスの感染予防のためにも、室内の換気は効率的に行うことが重要です。具体的な換気の方法について解説します。また花粉の季節に知っておきたい、換気のコツも併せて紹介します。正しい窓の開け方を知って、換気効率を高めましょう。

効率よく換気する方法

部屋の空気はちょっとした工夫によって、効率的に換気をすることが可能です。換気効率を高めるために、効果的な方法を紹介します。

空気の出入り口を作る

部屋の換気効率を高めるためには、窓・ドアを2カ所以上開けて、空気の出入り口を作ることが有効です。

その際、空気が部屋を循環するように、可能であれば違う方角にある窓・ドアを開けます。特に対角に位置する2カ所の窓・ドアを開ければ、換気効率はかなり高まるでしょう。

また空気の入り口側の窓・ドアは空気の圧力を高めるために小さく、出口側は空気が出ていきやすいように大きく開けるのがポイントになります。

窓・ドアに対して、正面から風が入ってくるかどうかも重要です。窓が複数ある場合には、風向きに合わせて開ける窓を変えましょう。

窓が一つの場合は扇風機を併用

部屋に窓がひとつしかない場合でも、扇風機を利用することで換気効率は高められます。

扇風機を出口となる窓の前や部屋の隅などに置いて、室内のよどんだ空気が屋外に排出されるように空気の流れを作りましょう。

この方法は部屋の形状などが問題で、入り口から出口へ空気がうまく流れないときにも有効です。

部屋の空気が撹拌(かくはん)されることで、よどみがなくなり、空気環境を整えられます。

スライド窓やウインドキャッチの開け方

部屋の窓が横にスライドするタイプの場合、窓を中央に寄せることで左右両方に空気の通り道ができて、換気効率が高まります。

またひとつの窓に開口部が2つあるウインドキャッチは、開口部の向きを工夫してみましょう。それぞれの開口部を反対向きに調節すれば、空気の円滑な流れを作ることが可能です。

このように窓を開けるときはつねに、空気の出入り口と循環を意識するようにしましょう。

換気効率を高める換気扇の使い方

換気効率を高めるためには、換気扇を使うのもひとつの方法です。ここからは換気扇の具体的な使い方と注意点をくわしく解説していきます。

24時間換気システムを活用

2003年以降に建てられた住宅には、高気密化への対策として「24時間換気システム」の設置が義務付けられていることを理解しましょう。

これは窓を開けなくても自動で空気の給排気を行い、約1時間で部屋の半分ほどの空気を入れ替えてくれるシステムです。

キッチンの換気扇とは異なり、室内の空気をゆっくりと入れ替える常時換気が目的です。そのため、つねに電源をONにしておくことが基本となります。

たとえ24時間ずっと起動していても、電気代は月に100~500円ほどしかかからず、リーズナブルに利用できる点が特徴です。

台所の換気扇でもOK

24時間換気システムがない場合には、台所の換気扇を利用するのもひとつです。

その際には窓・ドアも一緒に開けるようにすると、空気の流れが作り出せます。

部屋全体に空気を循環させるためにも、換気扇からできるだけ離れた窓・ドアを開けるのがポイントです。

掃除されていることが大前提

24時間換気システムでも台所の換気扇にでも、部屋の換気をするためには、清潔さが保たれていることが大前提になります。

フィルターに粉塵・花粉・虫などが付着していると、きれいな空気を取り込むことができず本末転倒です。

そのため換気扇のフィルターは、ホコリ取りや水洗いなどの小まめな掃除を心がけましょう。

また半年に1回程度を目安に、交換することをおすすめします。

忙しくて時間が取れない場合には、プロの業者に依頼するのもひとつです。

複数の業者から無料で一括見積りがとれるミツモアなら、簡単・迅速に格安な業者を見つけることができます。

口コミも確認できるため、チェックしてみてはいかがでしょうか。

ミツモアで換気扇の交換を依頼する

花粉をなるべく入れない換気方法はある?

花粉のシーズンには通常の換気方法ではなく、室内に花粉を入れないための工夫が欠かせません。具体的な換気方法を解説していきます。

レースカーテンを閉めたまま窓を開ける

できるだけ花粉を室内に入れずに換気したい場合は、レースカーテンを閉めたまま窓を開けるのが有効です。

レースカーテンが花粉を遮断することで、室内への流入を防いでくれるでしょう。

環境省の実験によれば、レースカーテンを閉めた状態で、窓を開ける幅を10cmほどにしたところ、花粉の流入が1/4に減少したと報告されています。

参考記事:花粉症環境保健マニュアル2019-2019年12月改訂版-

ただしこの方法でも花粉を完全に防ぐことはできず、流入した花粉は床・壁に残存します。

これが室内に舞ってしまうと、花粉アレルギーの原因になりかねません。掃除機をかけたり、濡れタオルで拭き取ったりと、小まめな掃除を心がけましょう。

またレースカーテンにも花粉が付着しているため、定期的な洗濯が必要です。

花粉の飛散予想を積極的に活用しよう

換気を行う際には、花粉の飛散量が少ない日時をねらうことも重要です。

環境省の花粉観測システムである「はなこさん」は、花粉の飛散データに気象データを組み合わせ、花粉の飛散しやすい方角などを公開しています。

使い方は簡単で、花粉情報を知りたい地域をクリックするだけと簡単です。

地図上に花粉の飛散数が赤い円の大きさで示され、どの程度の花粉が飛散しているのかが可視化されます。

また風向風速も同時に表示されるため、今後の花粉の動きも大まかに予測できるでしょう。

「はなこさん」は下記のリンクで確認することができます。

参考記事:環境省花粉観測システム(はなこさん)

換気効率を高めて快適な暮らしを

短時間で効率的に換気ができれば、手間を最小限に抑えつつも、ウイルスから家族の健康を守れます。

そのためには空気の流れを意識して、窓・ドアを開けたり、扇風機・換気扇などを利用したりといった工夫が必要です。

また花粉のシーズンには、レースカーテンを閉めたまま窓を開けることで、花粉の流入を低減できます。

換気効率を高めるための方法を把握して、日々の生活をより快適なものにしましょう。