エアコンで頭痛がするのはなぜ?
エアコンによる頭痛の原因は、クーラー病かもしれません。クーラー病とはエアコンの効いた室内と室外の温度差によって発生する体調不良のことで、頭痛の他にもむくみや食欲不振などの症状が現れることがあります。
クーラー病による頭痛を軽減できるツボは?
親指と人差し指の間にある「合谷(ごうこく)」というツボを刺激すると、頭痛が軽減されるかもしれません。詳しい刺激方法は記事内で解説しています。
エアコンによる頭痛の原因は、クーラー病かもしれません。クーラー病とはエアコンの効いた室内と室外の温度差によって発生する体調不良のことで、頭痛の他にもむくみや食欲不振などの症状が現れることがあります。
親指と人差し指の間にある「合谷(ごうこく)」というツボを刺激すると、頭痛が軽減されるかもしれません。詳しい刺激方法は記事内で解説しています。
エアコンが効いた室内にいることで起きる頭痛は、クーラー病が原因であることがとても多いです。クーラー病は別名「冷房病」とも呼ばれていて、冷房の効きすぎにより発生します。
なぜ冷房が効きすぎていると、クーラー病になって頭痛が発生してしまうのでしょうか。
クーラー病とは、室内と室外の温度差により、自律神経のバランスが乱れることで引き起こされる体調不良を指します。
自律神経は内臓や血管の働きをコントロールする神経で、体温調節や発汗などの機能を担当しています。
しかし、体温を調節できるのはおよそ5℃前後の範囲。例えば、外の気温が34℃のときに室温26℃の部屋を出たり入ったりすると、自律神経がうまくはたらきません。
そのため、エアコンで冷えすぎると室内外の温度差に体がついていかず、頭痛や吐き気、肩こりなどの厄介な症状が発生してしまうのです。
クーラー病は自律神経の乱れによって起こる体調不良なので、症状は頭痛だけではありません。頭痛の他にも、以下のような症状が現れることもあります。
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冷房の使用中にこれらの症状が現れる場合は、クーラー病にかかっている可能性が考えられるでしょう。
クーラー病による頭痛や冷えなどの症状を放っておくと、重症化する場合もあります。
クーラー病が重症化すると、女性の場合は生理不順になったり、生理痛が重くなってしまったりする可能性もあるのです。
また慢性化してしまうと、冷房が効いた空間に入るだけで症状が出てしまうことも。
頭痛以外に吐き気や倦怠感(けんたいかん)を覚えた際には、早期の対策を心がけましょう。
自分で体温調節をすることが難しい赤ちゃんや高齢者は、クーラー病に特に注意する必要があります。
エアコンから出た冷気は下にたまりやすいので、赤ちゃんが冷えないようになるべく高い場所に寝かせるようにしましょう。また短い時間でも窓を開け、外の風を入れることも重要です。
高齢者は血管の老化などにより血流の流れが悪くなることで、感覚が鈍くなっています。よってエアコンから出た冷気で体が冷えていることに気がつかず過ごしてしまい、クーラー病になってしまうことがあります。
赤ちゃんや高齢者が同じ部屋にいる場合は、設定温度を少し高くする・タイマーを設定することでエアコンをつけすぎないようにするなどの対策が重要です。
クーラー病による頭痛を防ぐためには、エアコンの設定温度や生活習慣の見直しなどが効果的です。
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エアコンの設定温度を26℃前後にして運転しましょう。
暑いからとエアコンの設定温度を下げすぎると外気温との差が大きくなり、クーラー病の原因となってしまいます。
「外気温マイナス3〜4℃」を目安として、あまり温度を下げすぎないようにしましょう。
温度調節だけで頭痛が改善することもあるので、今すぐにでも試したい治し方のひとつです。
また冷房ではなく、除湿モードへの切り替えも効果的ですよ。
エアコンの風向きを上向きに設定し、風が体に直接当たらないようにしましょう。
冷風が体に当たり続けていると体温が急に奪われてしまい、自律神経の乱れにつながって頭痛が発生しやすくなります。
また風向きとあわせて、風量を弱めに設定するのも効果的です。
風が肌に直接当たることなく、空気の流れを自然に感じる状態が理想的です。
外が暑いからと薄い服を着たまま冷房の効いた空間の中にいると、体が冷えすぎてしまいます。
例えばオフィスなど空調の効いた空間に長時間いる場合は、夏でもカーディガンなどの簡単に脱ぎ着ができる上着を用意しておくのがおすすめです。
特にデスクワークの場合は足元が冷えやすいので、レッグウォーマーや少し厚手の靴下も合わせて用意したいですね。
また制服が決まっていて服装を工夫できない場合には、スカーフや腹巻などを身につけることが効果的です。
寒いと感じる前に、なるべく早く保温するように心がけましょう。
暑いからと冷たいものばかり食べていると、内臓が冷えてしまいます。クーラー病や冷え性の予防には、普段から体の冷えを防ぐことが非常に大切です。
夏にはそうめんなどの冷たい食べ物を食べたくなりますが、エアコンの効いた室内で冷たいものを食べると、体の内外が急速に冷やされてしまいます。
なるべく暖かい飲み物や常温の飲み物を飲む・ネギや生姜などの体を温める作用のある食材を積極的に食べるなどの対策が効果的です。
夏はシャワーだけで済ませたくなるかもしれませんが、できるだけ湯船につかるようにしましょう。お風呂はエアコンで冷えた体をじんわりと温めてくれます。
入浴後は暑くても冷たい風を体に直接当てる・エアコンに当たりながら冷たい飲み物を飲むなどの行動は控え、なるべく体を冷やさないようにしたいですね。
睡眠不足は自律神経の乱れや体調を崩す原因になります。夜更かしをせず、できるだけ睡眠時間を確保しましょう。
暑い日はエアコンを消して寝ると暑苦しく寝づらい場合もあります。熱中症とクーラー病を予防するために、除湿に切り替えたエアコンをつけっぱなしにして眠ることがおすすめです。
クーラー病の予防には適度な運動も効果的です。体を動かすと血行が良くなり、体が温まってきます。仕事中でも1時間に1回程度は席を立ち、軽い屈伸運動や階段の上り下りをすると良いでしょう。
また、日頃からウォーキングやストレッチなどの簡単な運動をすることも重要です。運動により血行を促進し、冷えを予防しましょう。
頭痛くらい大丈夫だろうと思い冷房の効いた室内に滞在し続けると、症状が悪化するかもしれません。頭痛の他にも、腹痛や疲労感などの症状が現れる場合もあります。
クーラー病かもしれないと思ったら、無理せず休息をとりましょう。
また頭痛だけでなく吐き気や倦怠感、不眠などの症状が見られる場合は重症化しているおそれがあります。あまりにも症状が酷い時は、早めに病院に行って相談することも重要です。
病院に行く際は内科を受診し、医師の診断にしたがって薬を処方してもらうのもよいでしょう。
オフィスや店舗など、外出時に冷えや頭痛を感じたときの対処法を紹介します。
外出時にはちょっとした運動やツボ押しが効果的。自律神経の整えや血の巡りをよくして、エアコンの冷えから体を守りましょう。
エアコンによる冷えを感じた際は、その場を離れて軽い運動をすることが効果的です。
いきなり外に出ると急激な体温差によって体の不調をきたすおそれがあるので、まずはできるだけ建物内で実行するのがよいでしょう。
軽い屈伸運動や周辺の散歩が効果的です。体を動かすことで血の巡りがよくなって、症状の改善が期待できますよ。
またオフィスにいて席を立てないときは、足のつま先を交互に上げ下げするとよいでしょう。足先の血流がよくなり、冷えから体を守ってくれます。
手や首・足首のツボを押すこともクーラー病の改善につながります。血流の巡りをよくする効果があるツボをみていきましょう。
仕事の合間や休憩時間などのちょっとしたタイミングで、それぞれのツボを刺激してみてくださいね。
息を吐きながらツボを3秒~5秒ほど押し、息を吸いながら手を離すのがポイントです。
1箇所3~5回ほど繰り返し、マッサージしていきましょう。
手のツボである「合谷」は、親指と人差し指の間の部分にあります。
上半身の痛みを取る効果があるツボで、頭痛や肩・首のコリにも効果を発揮します。
親指と人差指を開き、もう片方の手の親指と人差し指で付け根の部分をはさみながらもんでいきましょう。
体全体の寒気が取り払われていく効果が体感できます。
首のツボ「大椎」は、後ろ側の骨のでっぱり部分の下にあります。うつむいたときに出る骨の下部分のくぼみを探しましょう。
冷えでこわばった体の緊張と寒気を取り除く効果があります。
親指の「はら」を使って、少し強めの力加減で回しながら押してください。
足のツボの「三陰交」は、足の内側のくるぶしから指4本ぶんほど上にいった部分に存在します。
血液や体内物質の循環を促し、足のむくみや冷えを取り除く効果が期待できますよ。
足の前方からすねの下部分をつかむようにしてツボを刺激します。親指をあてて、やさしくゆっくりと押していきましょう。
エアコンを使ったときに発生する頭痛は、冷えすぎ以外に原因がある場合もあります。
その場合は暖房使用時の脱水症状や、エアコン内部に発生したカビなどが考えられるでしょう。
冷房だけでなく、暖房を使用した時にも頭痛が起きる場合があります。
冷房を使用した際に発生する頭痛は、外気温との差により自律神経が乱れたことで発生するものです。一方で暖房を使用した時の頭痛は、脱水症状により起こります。
暖房使用時は暖房によって空気が乾燥しているため血行が悪くなり、脱水症状によって頭痛が引き起こされる場合があるのです。
部屋の外は寒くても暖房が原因で熱中症や脱水症状に陥る場合もあるので、こまめな水分補給が重要です。できればカフェインの含まれたお茶やコーヒーは避け、水や白湯などを飲むようにしましょう。
また暖房で頭が痛くなった際には、部屋の換気も合わせて行うと効果的です。ストーブなどの暖房器具を長い時間使用している際は、一酸化炭素中毒になる可能性もあります。寒くても窓を少し開け、空気を入れ替えましょう。
エアコンの内部に発生したカビにより、頭痛が起きることもあります。エアコン内に発生したカビは頭痛の他にも、咳や発熱・アレルギー反応などのさまざまな症状を引き起こします。
特にエアコン内に発生したカビにより咳や熱が続く「夏型肺炎」を発症する人が多く、慢性化すると呼吸困難になることもあるのです。
また赤ちゃんや小さな子どもは免疫力が低いため、大人よりもカビの影響を受けやすくなってしまいます。小さな子どもがエアコン内のカビを吸い込むことで、喘息やアトピー性皮膚炎などを発症してしまうこともあります。
子どもがいる場合はエアコン内のカビや汚れにより一層注意しましょう。
エアコン内のカビは、こまめな手入れで防ぐことができます。エアコンのフィルターは特に空気中の汚れやカビが付着しやすく、掃除をしないと部屋中にカビやホコリが放出されてしまいます。
そのため、月に2回程度を目安に掃除を行うとよいでしょう。フィルターは家庭にある掃除機や使い古しの歯ブラシなどで、簡単に掃除することができます。
掃除方法については次の記事でくわしく説明しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。
エアコンによる頭痛は冷えすぎが主な原因ですが、室内機内部に発生したカビが原因となっているケースもあります。
そんな本体内部に生えたカビは、プロの業者によるエアコンクリーニングで徹底的に除去することが可能です。
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