「着信のたびに顧客情報を探していて、名乗ったあとの保留が長くなってしまう」
「オペレーターごとに応対履歴の残し方が違い、前回のやり取りが引き継げていない」
「応対後の入力に時間がかかり、応答率が上がらない」
コールセンターでこうした悩みを抱えていませんか。
コールセンターへのCRM(顧客管理システム)導入には、CRMツール一体型、CTI連携型、汎用CRMツールとクラウド電話の組み合わせという3つのルートがあり、規模や既存設備によって選ぶべき製品が変わります。
この記事では、コールセンター向けにおすすめのCRMツール13製品を比較し、選び方のポイントを解説します。

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見出し
コールセンターにCRMツールを導入するメリット
コールセンターにCRMツールを導入すると、冒頭で触れた3つの悩みは次のように変わります。一つ目は、着信と同時に顧客情報と応対履歴が画面に表示されるようになり、名乗ったあとの保留がなくなることです。
二つ目は、前回のやり取りが全席で共有され、担当が代わっても同じ説明をお客さまに繰り返させずに済むことです。
三つ目は、応対後の入力が自動化されて後処理時間が短くなり、応答率が上がることです。
では、自社に合うCRMツールをどう選べばよいのでしょうか。次の章で、導入ルート別の選び方を解説します。
コールセンター向けCRMツールの選び方
3つの導入ルートのどれが自社に合うかを先に決める
コールセンターへのCRMツール導入で押さえておきたいのは、3つのルートに分かれることです。一つ目は、既存の電話環境を残したまま応対履歴の管理を強めるCRMツール一体型で、楽テルのような製品が該当します。二つ目は、電話の仕組みごと入れ替えてCRMツールの機能を組み合わせるCTI連携型で、SimpleConnectのような製品が該当します。三つ目は、すでに使っているCRMツールを残してクラウド電話を足す型で、CallConnectのような製品が該当します。
ここで見落としやすいのが、CTI連携の「可否」でなく「連携先」です。本記事で紹介する13製品はすべてCTI連携に対応しますが、つながる相手は製品ごとに違います。
既存のCRMツールがあるのにCRMツール一体型を選ぶと、顧客台帳が二重になるため注意してください。現行の電話基盤の製品名と席数を控えてから、候補を絞ると手戻りがありません。電話基盤側の選定がまだであれば、CTIとコールセンターシステムとの違いとは?CRMやFAQとの違いも解説の記事もあわせてご覧ください。
着信と同時に顧客情報と応対履歴が出るか確認する
着信した瞬間に顧客情報と過去の応対履歴が画面に表示されるかどうかは、保留時間を左右する最重要ポイントです。楽テルはBIZTELやMiiTelとのCTI連携で、番号をキーにしたポップアップ表示に対応しています。BIZTEL コールセンターはCRMツール連携オプションとして、SalesforceやZendeskなど複数のCRMツールとの間で同様の表示を実現します。
自社のPBXやクラウドPBXでポップアップが動くか、連携に別途CTI機器や追加契約が必要かどうかは、見積もり段階で必ず確認してください。ACDやIVR自体の解説はここでは扱わず、CRMツール側から見て連携できるかだけに絞って判断しましょう。
電話以外の問い合わせを同じ顧客に紐づけられるか確認する
電話だけでなくメールやチャット、LINEなど複数チャネルの問い合わせが同じ顧客に紐づくかどうかも重要な判断軸です。COLLABOS CRM/COLLABOS PHONEはLINEやWebフォームの問い合わせも顧客情報に自動で紐づけます。SimpleConnectは電話、チャット、メールの応対履歴を一つの画面に集約します。Zendeskはチャネルをまたいだ問い合わせが同じ顧客画面に表示される設計です。
チャネルごとに別レコードになる製品を選ぶと、同一顧客の履歴が分断されます。今使っている窓口だけでなく、1年後に増やす可能性のある窓口まで見据えて選んでください。
応対後の入力を自動化できるか
コールセンターの生産性は通話時間より後処理で決まります。BIZTEL コールセンターは音声認識サービスとの連携で通話内容をテキスト化でき、要約生成には追加契約が前提です。MiiTel Phoneは通話の自動録音と全文の文字起こしに標準対応し、通話履歴の自動登録や議事録生成まで担います。
文字起こしや要約が標準搭載なのか、別サービスとの連携が前提なのかを分けて聞いてください。あわせて、後処理時間と応答率を管理画面で確認できるかもチェックしましょう。席ごとの負荷の偏りが数字で分かります。
席数の増減と繁閑に料金が追従するか
コールセンターは繁忙期だけ席を増やす運用が多く、月単位の増減可否と最低契約数が月額料金の総額を左右します。COLLABOS CRM/COLLABOS PHONEは同時利用のID・チャネル課金で、期間を限って増やす運用に合わせやすい料金体系です。SimpleConnectは1IDからの契約で、少人数からでも始めやすい料金体系です。Genesys Cloud CXは301人以上の大規模拠点向けにプランが用意されています。
年間契約が前提で途中の減席ができない製品もあるため、ここでは契約単位の柔軟性を見極めてください。料金相場はCRM(顧客管理システム)の費用相場はいくら?で解説しています。
オペレーターが一次解決できるナレッジとエスカレーションの仕組みがあるか
コールセンターは担当者の入れ替わりが起きやすいため、FAQや応対トークスクリプトをCRMツール内で参照できるか、答えられないときにスーパーバイザー(応対を管理する責任者)へのエスカレーションが自動で飛ぶかを見ます。
楽テルは項目や入力画面を開発を外注せずに変更でき、応対の記録の粒度を統一しやすい設計です。inspirXはFAQやテンプレート、ワークフロー、エスカレーション機能を備え、一画面で応対を完結できます。
仕組みがなければ教育に時間がかかり、応対品質もばらつきます。応対画面から離れずに参照できるかも確認してください。
コールセンター向けCRMツール13選の比較表
| 製品名 | CTI連携(主な連携先) | 対応チャネル | 応対履歴の自動入力 | ナレッジとFAQ | 初期費用 | 月額料金 | 無料トライアル |
| ▼ CRMツール一体型(5製品) | |||||||
| 楽テル | ○(BIZTEL、MiiTel) | 電話、メール | ○(文字起こしはMiiTel連携) | ― | ― | ― | ○(期間は―) |
| FastHelp(旧FastHelp5) | ○(BIZTELなど) | 電話、メール、FAX、Web | ○(録音はBIZTEL連携構成) | ― | ― | ― | ― |
| デコールCC.CRM | ○(BIZTEL、Genesys、Amazon Connectなど) | 電話、メール、FAX、Web、チャット、SMS | ○(録音と文字起こしは連携機能) | ― | オンプレ型340万円から/クラウド型60万円から | オンプレ型年間保守26万円から/年/クラウド型保守費用5万円から/月 | ― |
| inspirX | ○(BIZTELなど) | 電話、メール、FAX、SMS、LINE、チャット | ○(録音はBIZTEL連携) | ○ | ― | ― | ― |
| COLLABOS CRM/COLLABOS PHONE | ○(COLLABOS PHONE、既存PBX) | 電話、メール、LINE、Webフォーム | ○(録音はCOLLABOS PHONE) | ― | CRM 10万円から/PHONE 20万円から | CRM 4,800円/ID/PHONE 4,800円/チャネル | ― |
| ▼ CTI連携型(4製品) | |||||||
| SimpleConnect | ○(連携先は―) | 電話、チャット、メール | ― | ― | ― | 1,980円/IDから | ― |
| BIZTEL コールセンター | ○(Salesforce、Zendesk、kintoneなど) | 電話、SMS | ○(通話履歴連携。文字起こしは音声認識連携) | ― | 5万円/席 | 1万5,000円/席 | ― |
| InfiniTalk | ○(Salesforce、kintoneなど) | 電話、メール、チャット | ○ | ― | 0円(クラウド) | 1万円/月から | ― |
| Genesys Cloud CX | ○(Salesforce、ServiceNow) | 電話、メール、チャット、SNS | ― | ― | ― | 9,000円/月から | ― |
| ▼ 汎用CRMツール・クラウド電話型(4製品) | |||||||
| CallConnect | ○(HubSpot CRM、Salesforce、kintoneなど) | 電話 | ○(録音とテキスト変換) | ― | 0円 | 2,400円から8,800円(1ライセンス毎月) | ○(14日間、Proプラン) |
| MiiTel Phone | ○(Salesforce、kintone、HubSpotなど) | 電話 | ○(自動録音と全文の文字起こし) | ― | ― | ― | ― |
| Zendesk | ○(マーケットプレイスの連携アプリ) | 電話、メール、チャット、メッセージング | ○(録音と自動の文字起こしと要約) | ― | ― | ― | ○(14日間) |
| Service Cloud | ○(Genesys、CT-e1/SaaS) | 電話、デジタルチャネル | ○(文字起こしと通話内容の自動取得) | ○ | ― | 3,000円/ユーザー/月から(エディション別) | ○(30日間) |
※「―」:公式Webサイトに記載なし
※料金の税区分は公式Webサイトの表記に準拠し、税別/税込/記載なしのいずれかを本文中に個別注記
【一体型】コールセンター向けのCRMツール5選
既存の電話環境を残したまま、応対履歴の一元管理を強化したい企業向けの5製品です。
楽テル(株式会社ラクス)

楽テルは、コールセンター向けのクラウド型CRMツールです。電話とメールの問い合わせ内容を顧客単位で集約し、応対履歴を全席で共有できます。既存の電話環境を残したまま追加できるため、電話基盤の入れ替えを避けたい拠点でも検討しやすいでしょう。
コールセンター現場では、BIZTELやMiiTelとのCTI連携が効きます。着信と同時に顧客情報と過去の応対履歴が表示されるため、名乗ったあとに顧客を探す保留が起きません。
MiiTelと連携した場合は、録音音声と通話をテキスト化した情報を対応履歴へ引き渡せるため、応対後の入力を一から打ち直す手間も省けるでしょう。
項目や入力画面、業務フローは開発を外注せずに変更でき、記録の粒度がオペレーターごとに違う状態も整えやすくなります。
初期費用と月額料金、無料トライアルの期間は公式Webサイトに記載がないため、申し込み時にあわせて確認してください。無料トライアルの導線自体は用意されています。
FastHelp(テクマトリックス株式会社)

FastHelpは、電話やメール、FAX、Webから届く問い合わせと顧客情報を一元管理するコンタクトセンターCRMツールです。クラウド型とオンプレミス型を選べるため、既存のPBXを維持したい拠点でも導入できます。
コールセンター現場では、チャネルをまたいで履歴が積み上がる点が強みになります。クラウド版のFastCloudとBIZTELを連携した公式事例では、着信時の顧客情報と過去履歴の自動表示、画面からの発信、録音内容の参照までが確認できる構成です。
同じ顧客の電話とメールが1本の履歴として並ぶため、担当が代わっても同じ説明を繰り返させません。3席ほどの拠点から大規模拠点まで対応できる幅も、拠点追加を見込む企業に向きます。
初期費用と月額料金は公式Webサイトに具体額の記載がなく、要問い合わせです。課金はID単位ではなく同時利用課金のため、シフト勤務や繁閑差のある運用でも席数に合わせやすい仕組みです。無料トライアルの記載は確認できません。
デコールCC.CRM(ギグワークスクロスアイティ株式会社)

デコールCC.CRMは、電話やメール、FAX、Web、チャット、SMSの応対を一つの画面で扱うコールセンター向けのCRMツールです。
コールセンター現場では、既存の電話設備を残せる連携幅が判断材料になります。複数メーカーのCTIとつなげられる仕様で、BIZTELやMiiTel、Genesys、CT-e1、Amazon Connectなど幅広いCTIと連携し、電話番号から顧客情報を自動で検索して表示する仕組みです。
既存のIP-PBXを維持したまま導入でき、通話録音や通話内容のテキスト化は連携機能として提供されます。一画面にまとめた設計のため、開発を外注せずに応対画面を業務グループごとに切り替えられる点も特徴です。
5席から利用でき、クラウド版は繁忙期と閑散期でライセンス数を変更できます。同時利用席数での課金のため、期間を限って席を増やす運用にも合います。
初期費用と保守費用は公式サイトに記載があり、オンプレミス型が初期費用340万円から、年間保守26万円から、クラウド型が初期費用60万円から、保守費用5万円/月からです(税区分の記載なし)。無料トライアルの記載はありません。
inspirX(バーチャレクス・コンサルティング株式会社)

inspirXは、顧客対応履歴の管理を中心に据えたコールセンター向けのCRMツールです。最新バージョンは5.9で、電話やメール、FAX、SMS、LINE、チャットの問い合わせに対応します。
コールセンター現場では、一画面で応対を完結させる3列表示によって入力の迷いを減らせます。顧客と案件、コンタクト履歴を同時に確認できるため、通話中の画面移動も少なくなるでしょう。
CTI連携に対応し、クラウドPBXのBIZTELと連携した公式事例では、着信時のポップアップと通話録音の連携が確認されています。FAQやテンプレート、ワークフロー、エスカレーションも備えるため、担当者が入れ替わる拠点でも一次解決を支えられるのではないでしょうか。
5ユーザーから利用できます。初期費用と月額料金、無料トライアルの有無、席数の増減条件は公式Webサイトに記載がないため、問い合わせ時にまとめて確認してください。
COLLABOS CRM/COLLABOS PHONE(株式会社コラボス)

COLLABOS PHONEは、通話やメール、LINE、Webフォームの応対情報を顧客単位で自動的に紐づけるクラウド型の顧客情報管理システムです。
コールセンター現場では、電話以外の窓口の履歴が分断しない点が効きます。LINEからの問い合わせも顧客情報に紐づくため、チャネルごとに台帳が分かれません。
既存のPBXやCTIと連携して着信番号から顧客情報を表示できるので、電話基盤を残したまま応対履歴の集約から着手できる構成です。
COLLABOS PHONEは同一提供元のクラウド型CTIで、あわせて導入すると通話録音や通話モニタリング、URL連携による着信時の顧客情報表示までまとめて利用できます。
COLLABOS CRMは初期費用10万円からと1IDあたり月額4,800円から、COLLABOS PHONEは初期費用20万円からと1チャネルあたり月額4,800円からです。公式Webサイトに税区分の記載はありません。COLLABOS PHONEは1秒単位の通話課金で、最短3週間で導入できます。最低ID数とチャネル数、無料トライアルは公式Webサイトに記載がありません。
【CTI連携型】コールセンター向けCRMツール4選
電話の受発信の仕組みを土台に据えて、顧客情報の表示や応対履歴の記録をあわせて整えたい場合に向く4製品です。既存の顧客台帳を残したまま応対基盤を入れ替える進め方も選べます。
SimpleConnect(Cloopen株式会社)

SimpleConnectは、電話とチャット、メールの問い合わせを1つの画面で受けられるクラウド型のコンタクトセンタープラットフォームです。IVRやACD、通話録音といった応対の機能に顧客管理の機能をあわせて備えており、構内交換機(PBX)を自社に置かずに運用を始められます。
コールセンターの現場では、チャネルごとに担当を分けると顧客ごとの経緯が追いにくくなりがちです。SimpleConnectは複数のチャネルから届いた履歴を同じ画面に集約するため、前回の応対を確認しながら折り返しまで進められます。
通話機器はパソコンのソフトフォンやWebフォンなどから選べるので、在宅席と拠点席が混在する体制にも合わせやすいでしょう。着信時のポップアップの詳しい仕様は公式Webサイトに記載がないため、既存の電話番号や現行の顧客台帳をそのまま使えるかどうかは問い合わせ時に確認してください。
料金は1IDあたり月額1,980円からで、1IDから契約できます(税区分は公式Webサイトに記載なし)。初期費用と無料トライアルの記載はなく、最短2営業日から利用を始められます。
BIZTEL コールセンター(株式会社リンク)

BIZTEL コールセンターは、CRMツール連携オプション型のクラウドコールセンターです。1席から契約でき、構内交換機を持たずに受電と架電の体制を整えられます。
顧客情報の保管先を既存のCRMツールに残したまま、着信と同時に顧客名や過去の応対履歴を画面へ呼び出せる構成です。公式Webサイトが挙げる連携先はSalesforceやZendesk、kintone、HubSpot CRM、FastHelp、inspirXなどで、通話ログと録音ファイルをCRMツール側へ保存する通話履歴連携も用意されています。
オプションのSMS送信にも対応しており、電話がつながらない顧客への一次連絡を同じ基盤から出せるのも利点です。音声認識サービスとの連携で通話内容をテキスト化できますが、要約の生成についてはAI関連の追加契約が前提です。外部委託から内製へ切り替える途中の段階でも、席数や同時通話数を1カ月単位で見直せます。
座席課金型の料金は1席あたり初期費用5万円、月額1万5,000円です。ライトは初期費用20万円と月額8万1,000円、スタンダード30は初期費用45万円と月額14万円で、いずれも税別表記です。無料トライアルの記載はありません。
InfiniTalk(ジェイエムエス・ユナイテッド株式会社)

InfiniTalkは、顧客情報と応対履歴の管理までを1つのシステムで担うコールセンターシステムです。クラウドとオンプレミスのどちらでも構築でき、席数や電話番号はWebの管理画面から増減できます。
着信時に顧客情報と過去の履歴を自動で表示し、電話に加えてメールやチャットの問い合わせも扱えます。通話中の音声はリアルタイムでテキスト化され、応対履歴の自動登録にも対応するため、通話後の入力作業に取られる時間を短縮しやすい設計です。
SalesforceやkintoneといったCRMツール、SFAやMAツールとの連携もでき、既存のデータベースを活用したまま移行する進め方も選べます。繁忙期だけ席を増やすような運用の変動にも合わせやすいでしょう。
クラウドスタートは初期費用0円、月額1万円から(上限20席)。20席から100席の規模はクラウドスタンダードで月額2万4,000円から、150席程度まではクラウドアドバンスドで月額2万9,800円からです。オンプレミスは初期費用29万8,000円からで、500席程度まで対応します(いずれも税別表記)。1席からの契約可否は記載がないため、見積もりの段階で確認してください。無料トライアルの記載はありませんが、テスト環境や評価版ソフトフォンの提供があります。
Genesys Cloud CX(Genesys Japan株式会社)

Genesys Cloud CXは、音声とデジタルのチャネルを1つの基盤で扱うクラウド型のコンタクトセンタープラットフォームです。CX 1からCX 4まで4段階のプランがあり、扱えるチャネルと分析の範囲が段階的に広がります。
電話だけで足りる体制はCX 1、メールやチャット、SNSを含めるならCX 2以降が対象です。オムニチャネルのルーティングで問い合わせを適した席へ振り分けられ、音声とテキストの分析によって通話内容のテキスト化にも対応しています。
SalesforceやServiceNowとのあらかじめ用意された連携があるため、顧客台帳は既存のCRMツールに残し、応対の基盤だけを載せ替える構成も選べます。複数拠点や在宅席を抱える大規模な体制に向く一方、着信時のポップアップの詳しい仕様は日本語の公式Webサイトに記載がないため、要件として先に伝えておくと確認がスムーズです。
料金はCX 1が月額9,000円、CX 2が1万3,800円、CX 3が1万8,600円、CX 4が2万8,800円です(税区分は公式Webサイトに記載なし)。年間契約が前提で、使用量に応じた課金が加わる場合があります。初期費用と最低契約席数、無料トライアルの記載はありません。
【汎用型】クラウド電話と組み合わせるCRMツール4選
すでにSalesforceやkintoneなどのCRMツールを社内で使っており、電話の受発信だけを載せ替えたい企業向けの4製品です。
CallConnect(株式会社fonfun)

CallConnectは、既存のCRMツールと連携して使うクラウド電話システムです。顧客台帳はこれまで使ってきたCRMツール側に残したまま、電話の受発信と通話履歴の管理だけを載せ替える構成をとります。
コールセンターの応対品質は、着信した瞬間に相手が誰かわかるかどうかで大きく変わります。CallConnectはHubSpot CRMやSalesforce、Zoho CRM、kintone、Mazrica Sales、Pipedriveといった連携先から顧客データを同期し、着信時に顧客情報をポップアップ表示する仕組みです。名乗ったあとに顧客を検索する保留が発生しないため、一次応対の待ち時間を短くできます。
通話は録音され、録音内容のテキスト変換にも対応可能です。管理画面では通話時間や後処理時間、応答率を確認できるため、席ごとの負荷の偏りにも気づけるでしょう。市外局番から始まる固定電話番号(0ABJ番号)の移設にも対応しており、番号を変えずに在宅や複数拠点へ席を分散させたい運用にもあわせられます。
料金は1ライセンスあたりの月額で、Starterが2,400円、Basicが4,600円、Proが8,800円です。公式Webサイトには税別か税込かの記載がありません。初期費用は0円で、Proプランには14日間の無料トライアルが用意されています。最小契約ライセンス数と月単位で席数を増減できるかどうかは公式Webサイトに記載がないため、繁忙期だけ席を増やす運用を想定している場合は申し込み前に確認してください。
MiiTel Phone(株式会社RevComm)

MiiTel Phoneは、通話の録音と音声解析を備えたIP電話サービスです。顧客情報は連携先のCRMツールやSFAツールに持たせ、電話の受発信と通話データの蓄積を担う構成をとります。
コールセンターでの使いどころは、応対の中身をあとから振り返れる点にあります。Salesforceやkintone、HubSpotとの連携機能として着信時の顧客情報ポップアップに対応し、通話は自動録音と全文の文字起こしが走る仕組みです。
通話履歴の自動登録や議事録の生成にも対応するため、応対後の入力に追われて次の電話を取れない状態を緩和できます。
通話中のモニタリングと、顧客に聞こえない声で助言を送るささやき機能を備えており、経験の浅い担当者の応対にスーパーバイザーがその場で介入することも可能です。
IVRやキューイング、稼働状況のモニタリングも用意されており、連携先は楽テルやBALES CLOUD、Zoho CRM、FastHelpのほか、SlackやWebhookにも広がっています。パソコンとヘッドセット、インターネット環境があれば利用でき、固定電話は不要です。
料金と初期費用、最小ID数、無料トライアルの期間は公式Webサイトに記載がないため、想定する席数を伝えたうえで問い合わせて確認してください。公式Webサイトでは資料のダウンロードと、説明やデモの依頼を受け付けています。
Zendesk(株式会社Zendesk)

Zendeskは、電話やメール、チャットの問い合わせを同じ画面で扱うカスタマーサービス向けのサービスです。電話機能はTalkとして提供され、クラウド型のコールセンターシステムとして案内されています。
強みは、チャネルをまたいだ問い合わせが同じ顧客に紐づく点です。通話はほかのチャネルの問い合わせ履歴と同じ画面で管理でき、オペレーターは背景情報を見ながら応対できる設計です。フォームで受けた問い合わせのあとに電話がかかってきても、状況を一から聞き直さずに済むでしょう。
IVRやグループ転送、優先順位付け、あふれ呼への対応を備え、通話録音と通話後の自動文字起こしや要約にも対応しています。
外部の電話環境との接続は、パートナー企業の電話サービスをつなぐTalk Partner Editionやマーケットプレイスのアプリで広げられ、インターネット回線を使う電話(VoIP)と従来の固定電話網(PSTN)の双方に対応可能です。席数は増やすことも減らすこともできるため、拠点や窓口を段階的に増やす計画にも向きます。
料金と初期費用、最小席数は公式ウェブサイトに記載がありません。無料トライアルは14日間で、クレジットカードの登録なしで利用できます。電話番号の利用条件や通話にかかる従量課金の扱いもプランごとに変わります。想定する席数と月間の通話量を伝えたうえで見積もりを取るとよいでしょう。
Service Cloud(株式会社セールスフォース・ジャパン)

Service Cloudは、顧客対応の履歴とナレッジを一元管理するサービス向けCRMツールです。すでにSalesforceを社内で使っている企業が、サービス部門の機能と音声連携を足していく構成をとります。
コールセンターでの位置づけは、既存の電話基盤を残したまま応対画面を集約できる点です。CTI連携によって着信時に顧客情報を確認しながら応対でき、国内の音声連携先としてはGenesysとCT-e1/SaaSが公式に案内されています。
通話内容をその場で文字に起こすトランスクリプトと通話内容の自動取得に対応しており、応対後に問い合わせ内容と対応結果をまとめて記録するケースのラップアップまで一連の流れでつながる設計です。ナレッジを参照しながら応対できるため、担当者が入れ替わる現場で一次解決率を上げたい場合にもあうでしょう。
電話に加えてWebサイトやモバイルアプリなどのデジタルチャネルへ窓口を広げられます。なお、グローバルではAgentforce for Serviceへのブランド統合が進行中です。
無料トライアルは30日間です。料金はエディション別に公式ウェブサイトで公開されており、最も安価なStarter Suiteが1ユーザー月額3,000円からで、上位エディションほど高くなります。初期費用と最小ID数の記載は確認できないため、通話録音や要約の標準搭載範囲とあわせて必要な機能を挙げたうえで問い合わせてください。音声連携は接続するCTI製品によって対応範囲が変わるため、既存の電話環境の構成と席数をあわせて伝えると見積もりの精度が上がります。
コールセンター向けCRMツール導入事例3選
年間約5万件の対応を支え、業務工数を50%削減した(セック株式会社)
セック株式会社は、東京と札幌の約30名体制で年間約5万件のコール対応を担う企業です。FastHelpをCTIと連携させ、着信時の顧客情報表示と履歴の一元管理を整えた結果、業務工数を約50%削減しました。拠点が分かれていても同じ履歴を参照できる体制は、属人化の防止にも効いています。
BIZTELで5席のスモールスタートから応答率を約90%まで引き上げた(ハイセンスジャパン株式会社)
ハイセンスジャパン株式会社は、外部委託していた問い合わせ窓口を内製化する際に、BIZTEL コールセンターを導入し、導入当初5席のスモールスタートを選んでいます。通話録音を即時確認できる体制を整え、音声認識と自社のCRMツールとの連携で応対履歴を自動入力しながら席を段階的に増やし、応答率は外部委託時の70%台後半から80%台前半だった状態から、約90%まで引き上げました。はじめから大きな体制を作らずとも、小さく始めて席を増やす道筋があることを示す例です。
既存のCRMツールを残して在宅の電話対応を実現した(イタンジ株式会社)
イタンジ株式会社は、すでに使っていたHubSpot CRMを残したまま、CallConnectを連携させて在宅での電話対応を実現しました。顧客台帳を作り直さずに電話の仕組みだけを追加した形で、電話番号を変えずに席を分散できています。既存のCRMツールを活かしたい企業にとって参考になる事例です。
ぴったりのCRMツール選びはミツモアで

CRMツールは製品によって特徴や機能もさまざま。「どの製品を選べばいいかわからない・・・」といった方も多いのではないでしょうか。
そんなときはミツモアにおまかせ。最短1分の自動診断で、ぴったりのCRMツールが見つかります。
ぴったりのCRMツールを最短1分で無料診断
従業員数や欲しい機能などの項目を画面上で選択するだけで、最適なCRMツールを最短1分で自動診断。もちろん費用はかかりません。
ぴったりの料金プランも一緒にお届け
希望条件に沿った料金プランも製品と一緒に診断します。実際にかかる金額を見積もりからチェックして、理想のプランを探してみましょう。
診断結果は最大5製品!比較・検討で最適なCRMツールが見つかる
最大で5製品の診断結果をお届けします。検討していた製品だけでなく、思わぬCRMツールとの出会いもあるかもしれません。
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