株式会社スリー・イー THREE-E Co.,ltd(以下スリー・イー)は、岩手県を中心に、energy (電力)、entertainment(イベント等)、education(学びの場の提供)という3つの事業を展開している会社です。2016年にはドローン事業にも本格参入。ドローン空撮、ドローンイベントプロデュース、ドローン事業コンサルティングを手がけるなど、新たな事業を展開し、どの分野でも高い評価を受けています。
ミツモアには2017年に加入し、これまでに、立て続けに数件のドローン案件を成約されました。
そこで今回は、株式会社スリー・イーの代表 佐藤健さんにインタビュー。成約のポイントや、ドローンの魅力などについてお聞きしました。
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被災地の力になりたいと始めた事業。そこから派生したドローン撮影&事業
Q.社名の“イー(e)”は、事業の3つの柱であるenergy 、entertainment、educationの頭文字を現しているのですね。スリー・イーを設立したきっかけは?
佐藤 「私は、岩手県大船渡市生まれで東日本大震災を経験しました。スリー・イー設立のきっかけは、私自身も津波で家を失い、電気のない真っ暗で不安な夜を体験したからです。長い間停電が続き、地元の電気不足は深刻でした。自分自身も被災者なので悩みましたが、何とか地元の人たちのためになる仕事がしたいという思いから、スリー・イーを設立しました。中でも電気がない辛さは身に沁みていましたから、まずエネルギー分野としてソーラーパネル事業に取り組みました。」
Q被災者の目線だからこそ、本当に必要なものを届けられたのですね。
佐藤 「少しでも役に立っていれば嬉しいのですが…。そのため当社の事業内容はまだまだ成長途上だと思っています。敢えて事業内容を言うなら、“必要としているものを必要としている人に届ける”ですね。」
Qドローン事業はいつから取り組まれたのですか?
佐藤 「事業として本格化したのは2016年ですが、それまでにドローンを使っての空撮はいろいろとやっていました。たとえば、電力供給の事業として当社はソーラーパネルや大型風車を扱っているのですが、点検業務や測量などでドローンを活用していました。さらに、エンタメ事業では、ドローンレースの企画やコンサートの撮影などもやっています。」
Q一般社団法人東日本ドローン協会の理事、岩手支部支部長もされていて、育成や普及にも尽力されていますね。
佐藤 「はい。私自身、復興事業やエンタメ事業を通じて、ドローンの可能性に非常に魅力を感じています。空撮はもちろん、農薬散布や三次元測量のデータ提供などさまざまな活用ができます。だからこそ、正しい知識とパイロットの育成をきちんとしなくてはと思ったからです。」
求める人に求めるものをというマッチングプラットフォーム ミツモアは、当社の理念ともマッチしていますね
Qミツモアでは、入会して間もなく、ドローンによる空撮の案件を成約されました。何かコツはありますか?
佐藤 「正直、私のほうこそ驚いているんです。試しに入会したのですが、立て続けに成約に至ったので…。私としては、求めている人に自分達の技術やノウハウを提供したいという思いでいます。それこそ御社の掲げる“マッチング”が上手くいったのではないでしょうか。
それと、やはり当社の実績を信頼&評価して下さったのかなと思います。ドローンの機体チェックや免許、申請許可関係に関しては万全の体制をとっています。日本全国包括申請許可済み、損害賠償保険にも加入済みです。」
Qなるほど。ハプニングが起きないように十分の対策を立てているのですね。やはり信頼関係が大切ということでしょうか。実際にお仕事はいかがでしたか?
佐藤 「最初は、ネットでのやりとりで大丈夫かな?と思いましたが、信頼関係も生まれ、どの案件も非常に気持ちよくお仕事をさせていただきました。ネットを通じての新規顧客の開拓に自信がつきましたね。
整備の進む大船渡駅の撮影の仕事は、地元への貢献にもなり、逆に感謝しています。ただ一つ、釣り番組の仕事は快晴ではなかったのが残念。先方は喜んでくださいましたが、出来ることなら青空の景色を撮影したかったですね。」
Qドローンでのスリー・イーさんならではの強みは何ですか?
佐藤 「単にドローン撮影をするだけではなく、前述の3つの事業で培ったノウハウを基に、プラスアルファの独自の企画提案ができるということです。一つは、地元の地形や土地勘を活かした撮影のプランが出せること。二つ目は、教育やエンタメに絡んだ提案ができること。たとえば、子どもたちのためのイベントを企画しているのですが、そこではドローンのプログラミングやGPSの仕組みなどを教えたりします。その後でドローンを飛ばすと、子どもたちの興味は、さらに強く深くなると思うんです。」
“人のためになる仕事をしたい”すべての事業の根っこは同じです。
Q取リ引きされている企業は多岐にわたっていますね。
佐藤 「そうですね。ドローン事業では、企業や自治体のPR動画の撮影から、災害時の緊急撮影など、さまざまな実績がありますし、動画はもちろん静止画の撮影も可能です。 エンタメ事業では、(株)よしもとクリエイティブエージェンシーさんとは、毎年、お笑いイベントを企画させていただいていますし、学びの事業では、プログラミング学習のイベントなども企画準備しています。」
Q佐藤さん自身は、震災前は整骨院の仕事をなさっていたとか。まったく違う分野の仕事を立ち上げるのに不安などはなかったのでしょうか?
佐藤 「よく言われます。スリー・イーの事業内容自体も多岐にわたっていますから。でも、どの仕事も“人のためになる”という根っこの部分は一緒なので、私自身は異業種をやっているとは思っていないんです。そもそも、整骨院の仕事をはじめたきっかけも、人の痛みをとりたいと思ったから。スリー・イーも、求められているものを提供していくうちに多岐になってしまいましたが、私にとって目的は同じです。」
Qドローン事業における今後の希望は?
佐藤 「まだ、あまり知られていないのですが、ドローンを使っての農薬散布など、何か農業にドローンを活用できればいいなと思っています。先日も、ミツモアさんの仕事でワイナリーやぶどう畑の育成状況の撮影の仕事をさせていただいたのですが、とても喜んでいただけました。こういった分野でドローンを活用して地元の活性化に役立てればいいなと感じています。」
東日本大震災後、求めている人に求めているものを…とスタートしたスリー・イーさん。単純にはいかないであろう仕事の背景には、佐藤さんの迅速で大胆な行動力があってこそではないでしょうか。
ご自分の事業のお話しが、いつの間にか地元復興の話しへと広がってしまう佐藤さんのお人柄にもとても敬服しました。ドローン事業の魅力を熱く語られていたからには、きっと多彩なドローン事業を展開されることと思います。
ミツモアは、プロの皆さまと、そのワザを求めているお客様を結ぶお手伝いをいたします。そして、みなさまと一緒に成長していきたいと思っておりますので、ぜひ、ご登録のご検討をいただければ幸いです。
【取材協力してくださった方】
株式会社スリー・イー/代表取締役 佐藤健
ドローン事業としては、ドローン空撮(動画・静止画撮影)、ドローンイベントプロデュース、ドローン事業コンサルティング。
県、県農林振興センター、町づくり会社、 学校、保育園、自治体のPR動画の撮影、災害時の緊急撮影など様々な実績あり。個人の方でも、企業様、自治体様、お気軽にご相談ください。
一般社団法人東日本ドローン協会 理事 岩手支部 支部長。日本全国包括申請許可済み、損害賠償保険加入済みです。 東空運第12647号/東空検第5570号
【主要取引先】
(株)サンダーバード/(株)高田自動車学校/(株)よしもとクリエイティブエージェンシー/NPOユナイテッドアース/岩手県大船渡市商工会議所 他自治体 多数
【これまでの実績】
○個人向け ウエディングの撮影 新築住居の空撮 瓦屋根の葺き替え工事の確認 ○事業所・自治体向け 放牧地の動画撮影 自治体PR動画の撮影 災害時の空撮 各種イベントでの撮影 ○ドローン事業のコンサルタント